高齢者の方がスマホ操作する時「タッチパネルが反応しない」という話は一度は耳にしたことがあると思います。
よく「乾燥しているから」と言ったりしますが、それ以外にも原因は潜んでいます。
例えばタッチ操作をしているつもりが、よく見るとページが上下に動いているのでスワイプ操作(上下左右になぞる操作)になっていたり、長押しになっていたりします。
今回はうまくタッチが出来ない原因をしっかり把握して対処する方法をまとめます。
目次
よく聞く乾燥が原因の理由とは?
スマホのタッチパネルは「静電容量方式」を基本的に採用しています。
簡単に説明すると、静電気を感知して動きます。
しかし、ある程度の水分がないと静電気が発生しないためタッチパネルが反応しません。
こればっかりは普段からの保湿や、一時的に指先に息を吹きかけたりして対処をするしかありません。
乾燥以外でタッチパネルが反応しないのは押し方の問題?
今回はこちらが本題です。
10~20代の方がスマホを操作するときのタッチ操作と70~80代の方が操作するときの触り方は違います。
- 何の気なしにスイスイ操作しているのが10~20代
- モーションが大きかったり、しっかり押す操作をするのが70~80代
と感じます。
*必ずしも全員がそうではありません。
年代的にこのような傾向が高いという内容です。
若い世代は「触れる」操作
自分もそうですが、スマホを操作する時は「触れる」感覚です。
タッチは触れる程度の力で行いますし、スワイプも画面を1cm前後ススっと払う感じで操作します。
iPhoneの3D Touchのように押し込む操作は基本的にはしません。
高齢者世代は「押す」操作
ATMや駅の券売機を利用するときのような「押す」操作でスマホを利用する方が苦戦しています。
押す操作に慣れてしまってから「触れる」操作のスマホが普及したので仕方がないと思います。
パソコンは使えるけどタブレットやスマホはちょっと。。。と思う方がいるのもこのせいでしょう。
「触れる」ではなく「押す」操作で苦戦する理由は別の動きになるため
- 押している時間が長く「長押し」になる
- 押し込んだことでスワイプになっている
主にこの2つの操作になり苦戦する方が多いです。
スワイプ操作は一緒に操作を見ている(教えている)ほうが気づかないと「反応していない」と誤認することもありえます。
長押しで別の動作になってしまう
これは別メニューが出てくるのでわかりやすいです。
ホーム画面のアプリをタッチしたつもりがアプリの移動操作になっていたり別メニューが出てきたりします。
このパターンはタッチパネルだけでなく、スリープさせるときに「電源を切る」などのメニューが表示されてしまいスリープ出来ないなどの原因にもなります。
押し込む操作がスワイプになっている
しっかり押してタッチしたつもりがスワイプになるパターンです。
指先で最初タッチし、指の腹までしっかり押し込むとこの現象に陥りやすいです。
最近のスマホはタッチパネルの感度が高く、この操作でちょっと上にスワイプしたような画面の動きになります。
対処は正確な操作を反復練習するしかない
高齢の方でもスマホやタブレットが好きで操作時間が長い方は自然と身につけていたりします。
逆にちょっとLINEや電話で連絡を取るぐらい、検索もそんなにしない方は絶対的な操作時間が違うため上手く扱えない方が多いです。
ただ、闇雲に操作する必要がないほどスマホを四六時中使う必要はありません。
正しい操作(触れる)を家族やドコモ(ドコモスマホ教室)から教わり、スマホを利用する時間が少なくても早く慣れる事が重要です。
その場で何度か教えてもらった程度で100%習得することができるものではないので、地味ですが解決方法はこれしかありません。
どうしても厳しい場合はタッチペンの利用
指でだめならタッチペンを利用して回避する方法があります。
指での操作に慣れるより圧倒的に楽に解決できますが、ペンが無ければ不自由になるデメリットもあります。
あくまで最終手段として考えましょう。
まとめ
- 乾燥対策はとくかく保湿
- 「押す」ではなく「触れる」操作
- 押すと別の動作となりやすい
- 正確な操作を反復練習
他人の操作方法をじっくりみる事は普段ないと思いますが、タッチに不満を感じている場合は「触れる」操作を意識してみるといいでしょう。
これからもスマホを触れる時間は多いはずなので、参考になれば幸いです。